唄を通じて災害を風化させない「あの日、活動」

最近の活動記録

あれから10年「あの日を忘れない」

2021.3.11

あれから10年「あの日を忘れない」
《東日本大震災》
2011年3月11日に発生した
東北地方太平洋沖地震およびこれに伴う
福島第一原子力発電所事故による災害。
死者、行方不明者、関連死を含めると2万2167人にのぼり、
現在も避難生活を余儀なくされている方は4万7000人を超える。

2021年3月11日

あれから10年

長くもあったし、あっという間でもあった気がしています

 

この10年の間に色々なことがあったし

きっとこれを読んで下さっている方にも

それぞれ色々なことがあったでしょう

 

東日本大震災から10年

ここのところ 被災地の現状を伝える番組や

被災者の方々の今を伝えるニュースをよく目にします

 

こんなことを言うのは 少し躊躇いがありますが

私はどうにもこうにも涙が止まらなく

誰か身近な人を亡くしたわけでもないし

私自身もこうして生かされているのに

どうにも悲しい渦にのみ込まれてしまうのです

 

震災当時 被災者の方々を元気づけようと

仙台の中学生達が被災地で歌っていた「あすという日が」

その楽曲を歌い継ぐことをキッカケに始めた「あの日、活動」

 

「あの日を忘れない」…..  そのために、歌う

だけど 心の中では

“あの日を忘れたい人もいるのではないか?”

そんな葛藤があリました

 

だって人の心や脳みそは不思議なもので

忘れてどうにか前に進もう…

そのために そっと気持ちにフタをしておこうとしても

ふとした拍子に 突然全てがやってくるじゃないですか

しかもそれはとても鮮明に蘇ってくるものだと思います

 

 

震災から数年後、初めて訪れた被災地

そして「あの日、活動」を通して 様々な場所に伺ってきた中で

毎度同じような葛藤に襲われる私に

「うたを歌ってください」と言ってくださった 被災者の方でした

 

「私達を覚えていてくれてありがとう」

涙を流しながら「歌詞の中に亡くなった友人をみた」

助けることができなかったけど 全力で手を差し述べることができてよかった

この歌を聴いて 受け入れられた とお話下さった方

 

 

同じ経験をしていない限り

それぞれの背景や置かれている状況を

本当の意味で理解することは難しいけれど

歌を通して

ほんの少しでも 誰かに寄り添うことができるなら

これからも歌い続けたいと思います

 

 

東日本大震災から 10年

街の復興ももちろんですが

ここから 心の復興には まだまだ長くかかるのだと思います

 

一人一人の力は小さいものでも

「あの日を忘れない」

そして

頂いた命を大切に 一生懸命 今を生きる

2021年3月11日 北野 里沙

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「東日本大震災報道写真展」

〜3.11「あの日」からの10年〜

紹介動画内「あすという日が」の映像に合わせてメッセージをお届け致しました。

▶︎開催期間

3月11日(木)〜14日(日)までの4日間

▶︎開催会場

JR仙台駅イーストゲートビル

Fエントランス「ダテリウム」

▷動画はこちら

https://youtu.be/Ludauv9FWjM

北野里沙の一言

「あの日を忘れない」

頂いた命を大切に 
一生懸命 今を生きる

ここで唄ったレクイエムソング
The day of Tomorrow