唄を通じて災害を風化させない「あの日、活動」

最近の活動記録

岡山県倉敷市 真備町岡田小学校避難所 ミニライブ

岡山県倉敷市 真備町岡田小学校避難所 ミニライブ
<災害概要>
2018年6月28日から7月8日にかけ、前線や台風第7号の影響により、西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨となった西日本豪雨。「平成最悪の豪雨被害」とも呼ばれ、広い範囲で土砂崩れや河川の氾濫が多発し、甚大な被害となりました。

2018年7月に起きた「西日本豪雨」で甚大な被害を受けた、岡山県倉敷市。避難所となっていた 倉敷市岡田小学校にてミニライブを開催致しました。

被災から3ヶ月後の10月時点でも、まだ90人あまりの方が岡田小学校を生活の拠点としている状況。避難者のプライバシー確保の為、再生紙の紙管と白い布で作った間切りが体育館の中に設置されていました。   体育館の後ろにみんなの食堂(机とパイプ椅子が並べられた空間)があり、皆さんの夕飯時にミニライブを行わせて頂きました。

医療関係でも建築関係でもない私にできることなんて、、、と戸惑いを感じていた私でしたが、夕飯時のミニライブには多くの方々が集まって下さり、それだけで何か込み上げるものがありました。

 

体育館の音響設備は水害で不具合を起こしており使えない。それでもより多くの方に歌をお届けできたらと思い、持ち込みで家電のCDプレイヤーとステレオ、マイクを持ち込み、手作り感満載の設備でライブ開始。

途中音響不良もあり、マイクを外して完全アカペラで歌わせて頂く場面もありましたが、皆さんの耳馴染みのある曲も含め、4曲歌わせて頂きました。

岡田小学校で今も生活している方々は、大人の肩の高さくらいまで水に浸かりながら、命からがら避難してきた方々も多くいらっしゃいました。お身体が不自由な高齢の方から小さな子供達まで幅広い世代の方々が同じ屋根の下で暮らす生活。きっと色々な不自由なことや先の見えない生活の中でもニコニコと演奏を聴いて下さり、そして涙を流してくださる方々も。

 

ミニライブが終わると多くの方が私のもとに駆け寄り、嬉しいお言葉の数々やご自身が水害で経験したことをお話し下さいました。

私にはただ黙ってお話しに耳を傾けることしかできなかったけれど、ある女性の方が私の歌を聴いて、一緒に命からがら逃げてきたお友達の老婦人の事を思い出したとおっしゃっていました。歌詞とその方が何かかぶるところがあったそうです。私が歌ったその日、そのお友達は静かに病院のベットで息を引き取られたとのこと。身体の悪かったその方を抱えて水が溢れる中必死で避難所まできた。あの時必死で連れ出して、よかった。溺れて亡くなるのではなく、せめて温かい病院のベットの上で亡くなったことをよかったのだと思いたいと泣いていらっしゃいました。

 

歌は直接人の命を救ったり、生活環境をよくすることはできないけど、大切なあの人や街、景色、数え切れない思い出を思い出させてくれるもののような気がします。

大切な誰かに届くように、大切な誰かが寂しい時、辛い時、どんな時もそっとそばに寄り添うことのできるような歌をこれからも歌い続けていきたいです。

 

北野里沙の一言

「今生きていること 今一生懸命生きていることが 何よりも素晴らしい。」

私には歌うことしかできないけれど、
復興に向けて頑張っている人たちに元気をもらいました。
私の歌が、少しでも皆さんのこれからの 
復旧・復興のエールになりますように。

2018.10 北野里沙

ここで唄ったレクイエムソング
The day of Tomorrow